羅臼岳登山道の極楽平-大沢付近や、
知床連山縦走路(羅臼平-硫黄山往復の稜線登山道)の
三ツ峰付近を中心に、ヒグマの目撃が頻発しています。
特に7月31日に三ツ峰の野営指定地付近で、つづいて
8月2日に極楽平で目撃された、オスと推定される大型の
ヒグマは登山道上を歩く傾向がある上に、
人間を見てもなかなか避けてくれない模様です。
実際、このクマが進行方向の登山道上に長時間居座ったために足止めをくらい、スケジュールが大幅に狂ってしまった登山者の方も7/31にいたとのこと。
そこで、皆さんや次に登る方のための、安全管理上のお願いです。
1) ヒグマ対策グッズの携行を忘れないで下さい!
2) 食料が入ったザックのデポ(一時残置)はやめてください!
3) 野営は指定地のみ。野営時はフードロッカーを必ず・正しく使用してください!
1) 羅臼岳や硫黄山を目指す登山者の方は、
クマ撃退スプレーや鈴など、ヒグマ対策グッズの携行を忘れないようにして下さい。
見通しの悪い場所や風の強い場所では、声や音を意識して出して、
ヒグマとの突然の遭遇(危険な遭遇パターン)を避けるよう努めて下さい。
2) 羅臼岳に日帰り登山する際、羅臼平にザックを置いて、軽装で山頂まで
の間を往復する方が見受けられます。
いくら他の登山者が往来していても、つきっきりで荷物番をする人がいない
状況下では、人間を気にしない上記のようなヒグマが来てザックに
いたずらをし、人間の食べ物を入手してしまう可能性が排除できません。
(キツネが先に引っ張りだして、その後にクマが・・・という可能性もあり)
もしそのようなことが起きてしまった場合、
「登山者のザック = 魅力的な味の食べ物が入っている袋」
「登山者 = 食べ物を運んでいる生き物」
という危険な学習をヒグマにさせてしまったことになり、
登山者が追跡されたり、最悪の場合、食べ物目当ての登山者への
攻撃を誘発してしまう可能性があります。
食料や菓子・ジュースなどは必ず・すべて背負って、羅臼岳山頂に向かって下さい。
3) ヒグマ対策と高山植物保護のため、知床連山では野営指定地が決められており、
そこには金属製の「フードロッカー」が設置されています。
食料や、食料の匂いが付いた食器・ゴミは必ずフードロッカー内に保管し、
フードロッカーから離れた場所にテントを張ってください。
「人間のテント = 食料保管庫」
という危険な学習を、ヒグマやキツネにさせないためです。
ヒグマとの遭遇回避方法、遭遇時の対処方法の詳細については、
知床財団の下記HPも是非ご参照ください。
http://www.shiretoko.or.jp/bear/index.htm
「ヒグマと遭遇するのは当たり前、会わなかった人の方がむしろ幸運」
ヒグマの高密度生息地である知床半島での登山には、
これくらいの気持ちが必要な時代なのかもしれません。